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2022.5.11 記事
オフショア開発とは?

現在、日本ではIT人材の不足が深刻化しており、これに伴い人件費の高騰などが問題となっています。経済産業省の発表によれば、今後2030年にかけてIT関連業ではおよそ40万人〜80万人もの人材が不足する事態に陥る可能性があると試算されています。

そこで海外、特に東南アジアの人材を活用して人件費を削減したり、人材不足を解決しようとする企業が増えています。これをオフショア開発と言います。一方、国内の自社ですべてを行うことを「オンショア開発」と呼びます。オフショア開発では、海外に自社の開発拠点を設立して現地の人材を雇用する形態と、海外の開発会社にアウトソーシングして開発を行う形態があります。

オフショア開発の現状と動向

オフショア開発と聞いて第一に思い浮かべるエリアはアジアでしょう。開発拠点はコスト削減が期待できるアジア諸国というのが大方の見方です。中でも、IT大国と知られ、人件費が安価なことで知られるインドや、世界の工場としてIT分野でも発展の目覚ましい中国が2大開発拠点として注目を集めてきました。

しかしながら、インドや中国の目覚ましい経済発展、およびIT人材の世界的な需要の高まりによって、近年、賃金が年々上がってきています。これによりオフショア開発の拠点もインド、中国に集中するのではなく、よりコスト削減が可能な東南アジア諸国に広がっているというのが現状です。中でも近年注目を集めているのが「ベトナム」です。ベトナムは昔から勤勉でタフな国民性から「よく働く」という印象の国でした。また、親日国家としても知られ、現在はIT人材の育成に力を注いでいる点でも注目を集めています。

このように、オフショア開発の動向としてはコスト削減を主目的とする企業が単価の安い国にシフトする傾向にあります。しかし、IT人材が慢性的に不足しているという問題を抱えている日本企業にとっては、コスト削減だけではなく、長期間雇用を安定できるパートナーであることも、オフショア開発における重要な判断材料となっています。

ベトナムオフショア開発のメリット・デメリット

高度なIT人材を抱えるアジア諸国でのオフショア開発が注目されています。現在は大企業だけでなく、中小企業もオフショア開発によって業績を上げる企業が数多く出てきています。そんな市場拡大を続けている日本企業へのオフショア開発について、メリットとデメリットについてまとめてみました。

ベトナムオフショア開発のメリット

コスト削減率が高い

ベトナムオフショア開発の最大のメリットは、なんと言ってもコスト削減率が高い点といえるでしょう。例えば、コーディングや簡単なシステム開発を担当するシステムエンジニアの人月単価を見てみると、ベトナムは平均36.58万円となっています。日本の平均月給は約45万円程度ですから、1人につき約10万円ものコスト削減が可能です。システム開発費用というのは、エンジニアの人件費が多くを占めるので、人件費削減=コスト削減と考えられます。他国に違わず、人件費は年々上昇傾向にありますが、ベトナムの場合、平均的に安価な水準を維持しており、職能が上がっても単価の上昇幅が少ないという点は他国よりもメリットとなるでしょう。

優秀な人材を多数輩出している

ベトナムは、現役のITエンジニアが35万人以上、IT系の学部を卒業する人が毎年5万人以上いると言われています。ここ10年、ベトナムオフショア・ブームと言われるほど人材が豊富なベトナムでのオフショア開発は日本企業に大きなメリットを与えています。

このようにアジアのIT大国となりつつあるベトナムでは、政府は「2025年までの国家デジタルトランスフォーメーション(DX)プログラムおよび2030年までの方針」という計画を承認し、IT人材を100万人以上に増大させる施策を推進しています。同時に、教育機関と連携し、IT関連学科が増設され、教育機関内ではOJTを含む実践的なプログラミングを実施しています。

実際のところ、日本のエンジニアとベトナムのエンジニアのスキルには大差がないといわれており、また英語力についてはベトナムの方が上という見方もあります。

 

時差が少ないので就業時間が合わせやすい

次に挙げられるベトナムオフショア開発のメリットは、「時差が少ない」ということです。オフショア開発でネックとなるのが就業時間の問題。ベトナムは日本との時差が-2時間となっており、就業時間に大きな差がありません。そのため、会議や連絡などを日本の就業時間内で行いやすいという点は大きなメリットと言えるでしょう。特に、ベトナムでオフショア開発をする場合は、オンラインの定例ミーティングを行うこともしばしば。時差が大きいとコミュニケーション不足になりやすいですが、そういったトラブルを減らすという意味でも大きなメリットとなります。また、ベトナムでは多くの会社が始業時間は8時となっています。日本の会社は9時始業が多いため、就業時間の時差は実質上1時間となります。

ベトナムオフショア開発のデメリット

言語・文化の違いからくるディスコミュニケーション

ベトナムが親日国家であり、文化的に見ても日本との親和性が高いことには間違いないのですが、やはり国民性などの部分で相容れない部分もあります。例えば、ベトナムのような東南アジアの民族は概ね、時間管理が緩く、ルーズな一面があります。これは日本と相対的に比較した場合なので、日本人から見るとルーズということが海外ではそうではないため、開発発注側もある程度、受け入れていかなければ、スムーズなコミュニケーションが難しくなるかもしれません。

また、実際の開発においては、開発先では現地の言語でコミュニケーションが行われることが多く、ベトナムの場合だと日本語、ベトナム語、時に英語が使われることになり、指示書などの翻訳において齟齬が生まれるケースも想定されます。

進捗管理がしにくい

ベトナムに限らず、オフショア開発では物理的に距離があるため、なかなか進捗管理が難しいというのがデメリットとして存在するでしょう。そのためオンラインでのミーティングは増えることになり、ZoomやGoogle会議などのオンライン会議ツールやチャットといったツールを使っての対応が必須となります。

また、品質についての認識の高さの違いや異なる商習慣によって、意見が合わない場合も出るかもしれません。また、残業や納期、仕事への価値観の違いなどから、プロジェクトの進行に支障をきたす可能性はないとは言い切れませんので、進捗管理は国内開発に比べるとしにくいということが言えるかもしれません。ただし、これらは社員の教育やマニュアルの徹底などで補うようにすれば問題なく進められるとも言えます。

案件規模によってはコスト削減につながらない場合も

ベトナムオフショア開発の最大のメリットであるコスト削減において、案件の規模によってはそのメリットを最大化できない場合もあります。例えば、ベトナムオフショア開発においては通常のSEなどの人材に加えて、両国をつなぐブリッジSEや通訳などをアサインすることになります。ブリッジSEには高い日本語能力が求められたり、通訳ではITに強い専門性の高い通訳が求められるなどの人件費も必要となります。また、これらの人件費はプロジェクト規模が小さいほどコストの削減率が減ってしまうので、オフショア開発に委託するメリットが小さくなる可能性もあります。こうしたことから国内での開発よりもどうしてもスピード感は遅く感じるケースが出るため、中長期的な案件やある程度のプロジェクト規模が求められることになるでしょう。

事例

ベトナムのオフショア開発で7年間の実績を持つ弊社では、これまでさまざまな業界の企業さまにエンジニアの派遣サービスを提供してまいりました。主なオフショア開発について以下に紹介いたします。

アプリ開発

スマホ内にある画像からアルバムを作成・管理・印刷までできるアプリケーション。スマホの写真から世界に1冊だけのアルバムが作れると子育て世代のお母様からご好評をいただきました。

開発期間]:8ヶ月

契約形態: 受託型

チーム体制:BrSE: 1人/月、開発者: 5人/月、テスター: 1人/月、PM: 0.5人/月

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